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TDnet(決算短信)と EDINET(有価証券報告書)の違い
event実例の数値は 2026 年 10 月 23 日 時点の API の応答から取っています。財務・配当のデータは毎日 16:30(TDnet)と 19:00(EDINET)を基準に更新します(日本時間)。
このページで分かること
- check_circle決算短信は決算発表の当日に TDnet で出る速報で、監査前の数字です。
- check_circle有価証券報告書(有報)は期末から約 3 か月後に EDINET で出る確報で、監査済みです。
- check_circleZENITH Code は短信の値をまず返し、有報が出たら置き換えます。どちらの値かは応答の
provenance.sourceで分かります。
なぜ 2 つあるのか
日本の上場会社は、同じ決算を 2 つの仕組みで開示します。目的が違うため、時期と中身も違います。
決算短信(短信) は、証券取引所の規則に基づく適時開示です。投資家にいち早く知らせるため、決算発表の当日に東証の TDnet で公表されます。
有価証券報告書(有報) は、金融商品取引法に基づく法定開示です。監査を経た正式な書類として、金融庁の EDINET に提出されます。
2024 年度から第 1・第 3 四半期の四半期報告書は廃止されました。このため、第 1・第 3 四半期の数字は短信だけで開示されます。
2 つの違い(比較表)
結論として、短信は「早いが監査前」、有報は「遅いが監査済みで詳しい」書類です。用途に合わせて使い分けます。
| 観点 | 決算短信(TDnet) | 有価証券報告書(EDINET) |
|---|---|---|
| 根拠 | 取引所の適時開示の規則 | 金融商品取引法(法定開示) |
| 運営 | 日本取引所グループ(東証) | 金融庁 |
| 時期 | 決算発表の当日。期末からおおむね 1〜2 か月後 | 期末からおおむね 3 か月後(3 月期なら 6 月下旬が多い) |
| 監査 | 監査前 | 監査済み |
| 主な中身 | 主要な財務諸表、業績予想、配当予想 | 全科目と注記、セグメント、大株主、役員、従業員など |
| 四半期 | 第 1〜第 3 四半期と通期 | 通期(第 2 四半期は半期報告書) |
ZENITH Code の provenance.source | tdnet | edinet |
時期は一般的な目安です。会社や決算期によって前後します。
ZENITH Code はこう統合する
ZENITH Code は短信と有報の両方を取り込み、決算期ごとに 1 行の財務データにまとめます。速報の速さと確報の正確さを、1 本のエンドポイントで両立させるためです。
- 同じ銘柄・決算期・四半期については、提出の新しい開示を優先します。有報が出ると、短信の値は有報の値に置き換わります。
- 置き換えは損益・貸借・キャッシュフローなどの分類ごとに行います。数値を実際に持つ最新の開示を、その分類の出典にします。
- 業績予想と配当は、短信から取ります(有報には会社予想が載らないため)。
- セグメントや大株主など有報にしかない項目は、有報から足します。
01
決算期末
例: 3 月 31 日
02
決算短信(TDnet)
おおむね 1〜2 か月後。ZENITH Code は短信の値を返す
03
有価証券報告書(EDINET)
おおむね 3 か月後。分類ごとに有報の値へ置き換え
04
訂正があれば
提出の新しい開示を優先
いつ反映されるか
財務・配当のデータは、毎日 16:30(TDnet 系)と 19:00(EDINET 系)を基準に鮮度を監視しています(日本時間)。市場全体の集計は 16:45 と 19:45 に作り直します。
API への反映は、TDnet 由来のデータが毎日 16:30、EDINET 由来のデータが毎日 19:00(日本時間)が目安です。その日の 16:30 より後に出た短信は、次の更新で反映されます。
適時開示の一覧(disclosures)は、1 時間ごとに鮮度を確認しています。
反映時間は処理の予定と実際の動きから見積もった目安で、保証ではありません。障害や、会社の訂正開示が遅れた場合は前後します。
実例: トヨタ自動車(7203)
トヨタ自動車の 2026 年 3 月期(通期)の損益計算書は、provenance.source が edinet です。2026 年 6 月 10 日に提出された有報(書類 ID S100Y8NY)の値に置き換わっています。
一方、2027 年 3 月期 第 1 四半期(Q1)の業績予想は、2026 年 8 月 4 日の短信から取っています。今期の売上高の予想は 54 兆円、営業利益の予想は 3.4 兆円です。
このように、同じ会社でも項目と時期によって出典が違います。数字を使うときは、必ず出典も一緒に確かめてください。
| データ | 決算期 | 出典 | 公表日 |
|---|---|---|---|
| 損益計算書(通期) | 2026-03 / FY | edinet(有報) | 2026-06-10 |
| 業績予想(今期の通期予想) | 2026-06 / Q1 | 短信 | 2026-08-04 |
出典: /stable/income-statement・/stable/earnings-forecast の応答(2026 年 10 月 23 日 時点)。
API で出典を見分ける
income-statement などの財務のエンドポイントは、各行に provenance を付けて返します。source が出典の種類、docId が書類 ID、announcedAt が公表日時です。
EDINET の書類なら、sourceUrl に原本へのリンクが入ります。TDnet の書類一覧は disclosures で取れます。
curl -sG "https://api.zenithcode.net/stable/income-statement" \ --data-urlencode "symbol=7203" \ --data-urlencode "period=annual" \ --data-urlencode "limit=3" \ -H "x-api-key: YOUR_API_KEY"
応答の provenance(抜粋)
"provenance": {
"source": "edinet",
"docId": "S100Y8NY",
"announcedAt": "2026-06-10T06:33:00Z",
"sourceUrl": "https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/WZEK0040.aspx?S100Y8NY"
}注意点
- 短信は監査前です。有報が出るまでの間に、数字が変わることがあります。
- ZENITH Code は統合した最新の値を返します。短信の時点で公表されていた値の版は、別に保存していません。
- 項目が
nullのときは「0」ではなく「未開示」です。短信には明細の科目が載らないことが多く、有報が出るまでnullの項目があります。 - TDnet の開示書類そのもの(PDF・本文)の扱いは、各社と取引所の条件に従います。自社サービスで表示する場合は、利用規約とデータの出典の条件を確かめてください。
よくある質問
投資家・開発者向け
- 短信と有報で数字が違うことはありますか?
- あります。短信は監査前の速報なので、有報で修正されることがあります。ZENITH Code では有報が出た時点で値が置き換わり、
provenance.sourceがedinetに変わります。 - 第 1 四半期の数字はどの書類から来ていますか?
- 決算短信です。2024 年度から第 1・第 3 四半期の四半期報告書が廃止されたため、これらの四半期は短信だけが出典になります。
- 決算発表の当日に API で取れますか?
- 多くの場合、取れます。TDnet 由来のデータは、発表当日の 16:30(日本時間)を目安に反映します。それより後に出た短信は、次の更新で反映されます。
AI・研究者向け
- AI に数値の出典を示させるには、何を渡せばよいですか?
- 数値と一緒に
provenanceのsource・docId・announcedAtを渡してください。EDINET の書類ならsourceUrlで原本を開けます。「どの書類の、いつの値か」を答えに含められます。 - データがいつ時点のものか、どう確かめますか?
- 応答ヘッダーの
X-Data-As-Ofがデータセットの基準時刻、X-Data-Versionが版です。版が変わったら、短信から有報への置き換えなどでデータが更新されたことを意味します。 - 研究で「短信時点の値」と「有報の値」を両方使えますか?
- 財務のエンドポイントは統合した最新の値だけを返し、短信時点の値の版は保持していません。有報の全科目は financial-facts と financial-statement-full で確かめられます。
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免責事項
この記事は、データの仕組みと API の使い方を説明するものです。特定の銘柄の売買を勧めるものではなく、投資助言ではありません。実例の数値は記事の作成時点の応答で、その後の開示や訂正で変わることがあります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

